道水産林務部は、海外の法人・個人による道内の森林取得状況をまとめた。2020年1―12月に道内で確認したのは12件で、合計面積は53haだった。19年に比べると23件、146ha減少した。国際的なリゾート地のニセコとその周辺地域は9件、22haの取得があった。
道は、海外資本による道内の森林取得状況を集計し、毎年公表している。20年の取得状況は、居住地が海外にある法人・個人による8件、20haが全て後志管内。国内の外資系企業によるものが4件、33haだった。
取得者を国別で見ると、シンガポール、英領バージン諸島、カナダが各3件で最多。香港、マレーシア、タイが各1件となる。利用目的は資産保有や住宅・別荘建設、鉱物資源の調査など。
市町村別で件数が最も多いのは国際的にリゾート地として有名なニセコと周辺地域。後志管内では9件、22haの取得がある一方、前年と比べて件数は17件、61ha減少した。森林計画課の担当者は「新型コロナウイルス感染症の影響で外国人が入国制限により、北海道に来ることができなかったため減少したのでは」と分析する。
後志管内の市町村別の取得では、ニセコ町内が3件で3・7ha。同管内では同町のほか蘭越町、真狩村、留寿都村、喜茂別町、赤井川村で取得があった。これで20年12月末時点の累計は233件、3085haとなっている。
(北海道建設新聞2021年6月18日付1面より)
この記事を英語で読む/Read this article in English
Forest Acquisition by Foreign Capital in Hokkaido in 2020: Total of 53 ha, 12 Cases