市は支援を検討
夕張市は、市内で休業中のスキー場やホテルの運営会社である夕張リゾートオペレーション(本社・夕張)と営業再開に向けて情報共有を図っている。同社は再開時期を検討中だが、従業員の確保、施設の老朽化による維持管理や改修など課題は山積みだ。
市内のマウントレースイスキー場、ホテルマウントレースイ、ゆうばりホテルシューパロ、合宿の宿ひまわりを運営していた夕張リゾート(本社・夕張)が、破産申し立てを発表したのは2020年12月。新型コロナ流行など利用客減少で事業継続が困難とし、ことし2月1日に破産手続開始決定を受けた。
同社を巡っては19年3月に香港系ファンドであるグレートトレンドへ経営移譲。各施設と土地は現在、子会社である夕張リゾートホールディング(本社・夕張)が所有している。ことし4月には夕張リゾートに代わる運営会社として夕張リゾートオペレーションが設立している。
市地域振興課では「オーナーの意向で再開準備を進めていると聞いているが、再開時期は未定。地元の重要な観光施設なので、必要に応じてできる範囲で支援を考えたい」と話している。(岩見沢)
(北海道建設新聞2021年9月3日付10面より)