道建設部建築局は23日、2021年度高校生建築デザインコンクールの受賞作品を発表した。設計課題は「身近なバス停留所の上屋」。111作品の応募があり、最優秀作品賞には苫小牧工高3年の早坂亮哉さんと西村理沙さんが共同製作した「動きによる変化」を選んだ。22年2月に同校で賞状と記念品を授与する。1月9、10日には札幌駅前通地下歩行空間で開かれる建設産業ふれあい展で応募全作品の展示を予定している。
今回は、在籍する高校がある自治体に存在するバス停留所を課題とした。平屋の延べ5―15平方㍍で、老若男女が利用することを踏まえてバリアフリーに配慮し、車や人の通行の妨げにならないことを留意点とした。
最優秀作品賞に選ばれた「動きによる変化」は外観はシンプルだが、中は機能を充実。交流できるスペースを設けたり、簡易的な店が開けるようにしたりと工夫次第で多彩に利用できるようにした。審査員は「各部の造形が多様性にあふれ、椅子の収納方法など細部まで考えられたアイデアの宝庫」「障害者への配慮、収納や風向きを考慮したデザイン」と講評した。
この他、優秀作品賞3点、佳作4点、特別賞2点を選んだ。
受賞者は次の各氏。
◇最優秀作▽早坂亮哉、西村理沙(苫小牧工高)
◇優秀作▽工藤千朋(小樽未来創造高)▽蓑島拓真、柳生尚也(苫小牧工高)▽高橋鉄三(同)
◇佳作▽大湯海斗(小樽未来創造高)▽成田菜々(同)▽小倉愛加(函館工高)▽佐々木淳(留萌高)
◇特別賞▽安藤匠汰(小樽未来創造高)▽保坂璃人(同)
(北海道建設新聞2021年12月24日付1面より)