6号井戸1日当たり3000㎥以上取水
倶知安町は、リゾート開発が進む山田地区の水道施設整備に関する中間報告書をまとめた。2021年度に試掘した6号井戸単体で、1日当たり3000m³以上の取水量が見込めるため、当初予定していた7、8号井戸の新設は見送る方針。事業費は4億9200万円圧縮できる見通しだ。
同地区では近年、相次ぐホテルやコンドミニアムの建設で水道需要が急増。町は井戸増設や浄水場新設を進め、30年度までに現在のほぼ2倍に当たる1日6310m³の給水量確保を目指す。
当初、22年度から新設する6―8号の3井戸で合わせて1日当たり3000m³を取水する計画だったが、21年度に試掘した6号井戸単独で同量以上を確保できることが判明した。周辺にある2―5号井戸の水位低下も適正用水量に影響しない範囲にとどまるため、7、8号井戸は新設しない考えだ。
これにより、27年度の事業完了を予定する同地区水道施設整備の総事業費は72億2600万円から67億3400万円に減額できる見込みとなった。