カナモトは、設備工事を効率良く安全に進める現場機械として配管用パイプやダクトなど天井設備材に特化した「アップロー」と、間仕切りパネルの建て込みに有効な「ウォールリフター」を用意する。いずれもバッテリー駆動による自走式で排ガスが出ず、コンパクト設計のためフォークリフトや高所作業車の入りにくい狭い現場でも投入可能。煩雑で危険の伴う設備現場の課題解決になればと提案している。
アップローは、天井設備材の取り付けアシストマシン。積み込み作業を床面で安全にでき、そのまま揚重することが可能だ。バッテリー式のため排ガスが出ず、ショッピングモールや病院などの供用中の応急工事にも対応しやすい。
天井設備材の取り付けに掛かる準備時間を大幅に縮め、高所作業のリスク回避につながる。狭い現場でもストレスなく使え、高さ制限のある場所にも投入できるよう、荷役部分は傾けられる作りにした。
最大揚高は4.2mで、6mのアップロープラス、3mのアップローライトもそろえる。いずれも最大積載荷重は200kgを確保する。
ワイヤレスリモコンを装備し、フォーク部分の昇降を離れた場所から操作可能。フォークの上昇位置が一目で分かるレーザーポインターや、資材位置の微調整が可能なスライダーなどの機能も備える。
ウォールリフターは、厚くて長い間仕切りパネルの建て込み作業を後押しする機械。およそ2.5mから4.4mまでの揚高が可能で、最大吊り上げ荷重360kgと鉄骨建て方にも対応可能だ。
自走式かつコンパクト設計で、フォークリフトを入れられない狭い現場でもスムーズに作業できる。リフト昇降用のリモコンには、ボタン一つで完全停止するセーフティースイッチが付く。