札幌市、中間取りまとめを報告
札幌市建設局みどりの推進部は23日に開いた緑の審議会で、策定中の都心のみどりづくり方針の中間取りまとめを報告した。大通など8つの重点エリアを設定し、地域性に合わせたみどりづくりを推進。大通公園の再整備やパークPFI導入、連続化、創成川公園北伸の検討などを盛り込んだ。
北は地下鉄南北線北12条駅、南は中島公園駅、東はJR苗穂駅、西は地下鉄東西線西18丁目付近を結んだ、ひし形のエリアを対象とする。
基本方針に①公共空間の整備・改善によるみどり豊かな空間形成②民間再開発と連携したみどり創出③市民・企業と協働によるみどり充実―を掲げた。その上で、大通や創成川通、札幌駅周辺、東4丁目など8つの重点エリアを設定している。
エリアごとの主な取り組みを見ると、大通で再整備から約30年が経過する大通公園の再整備やその際のパークPFI導入、連続化の検討を挙げた。連続化では交通量調査や解析、オープンハウスなどでの意見を踏まえ、方針にどのように反映させるかを固める。加えて、西1―4丁目エリアを戦略的活用エリアに設定。都心のシンボルとしての活用を、実験などを通して検討する。
創成川通で都心アクセス道路整備に伴い生まれる地上部を活用し、創成川公園の北伸を検討。東4丁目通では、道路拡幅を契機に創成東地区まちづくりの基盤にふさわしいみどり豊かな街並みの創出を目指す。
札幌駅周辺では、再開発で生み出されるオープンスペースの緑化などエリア全体で、みどりのボリュームアップを図る。北5条手稲通沿線では、みどり豊かな空間形成を構想している。
今後は、各種調査や具体的な取り組みを示す推進プログラムの検討をし、パブリックコメントを経て2022年度の策定を目指す。