工事は6月公告
室蘭市は2022年度の港湾施設整備に2億3769万1000円を投じ、老朽化が進む室蘭港祝津絵鞆地区荷さばき地改修をはじめ、築地、崎守地区の岸壁改修を継続する。工事はいずれも6月に公告する見通しだ。21年度に改定した港湾計画に基づく絵鞆臨海公園拡張の着手も予定。実施設計を7月にも指名し、23年度の着工に備える。
祝津絵鞆地区荷さばき地改修は、クルーズ船岸壁として5月の暫定供用を予定する祝津埠頭の背後に、乗船客の利便性を高める駐車場整備を継続する。21年度は西側の8162m²が完成。22年度は1億円を措置し、東側に残る9208m²のアスファルト舗装を施す。
築地地区では8369万1000円を充て、矢板式係船岸の西3号埠頭東側岸壁マイナス9mと同基部岸壁マイナス4.5mの鋼矢板防食を進める。21年度に着工した東側岸壁は21年度完成区間北側の39mを継続。基部岸壁は最終年度としてL字埠頭南側の39mを施工する予定だ。
矢板の幅は40cm。どちらも90枚程度で、水面周辺を長さ1・6mのFRP製カバーで被覆するほか、基部岸壁は水中部の防食としてアルミニウム合金陽極を設置する。東側岸壁の23年度以降残延長は121mとなる。
崎守地区岸壁改修は、崎守埠頭7号岸壁エプロンの上部コンクリート打ち換えを継続する。22年度は最終年度として35.3mを施工し、事業完了を目指す。エプロンの幅は20m。事業費は4300万円とする。
絵鞆臨海公園拡張に向けた実施設計に入る。現施設は2万7921m²の広さがあるが、公園の北端に接する祝津風力発電所基部の仮護岸区間100mを港湾施設として整備し、公園に組み込む考え。既設親水護岸との連続性を持たせることなどを検討する。実施設計費2000万円を予算計上した。