新橋281m、4径間連続鋼細箱桁 橋脚1基など7―9月発注
稚内開建は2022年度、枝幸町にある北見幌別川で国道238号幌別橋架け換えに着工する。新橋は内陸側に橋長281.4m、全幅員10.2mで新設。上部は4経間連続鋼細箱桁、下部は逆T式橋台2基、橋脚3基を備える。22年度は2億5500万円を投じてP2橋脚1基と切り替え道路改良、施工計画検討を実施。橋脚、切り替え道路ともに第2四半期(7―9月)の発注を予定している。
238号は網走市を起点に紋別市や浜頓別町を経由して稚内市に至る延長約320㌔。幌別橋は枝幸町岡島から下幌別の北見幌別川に架かっており、事業区間は取り付け道路を含めて延長800mとなっている。
同橋は1964年に架設され、77年に延伸された橋長300m、幅員7mの規模。構造は上部が8径間で下路式ランガー桁やゲルバー式鋼合成桁などで構成。下部は橋台が逆T式橋台、橋脚は柱式や壁式、基礎はケーソンや杭で構成されている。
アーチ構造となる下路式ランガー桁部分が最も古い箇所で、アーチ部の腐食といった損傷や下部の変状が起こっているほか、支承や橋脚の耐震性能不足が問題となっている。また、同箇所以外にも各区間で遊間異常に伴う桁の損傷なども発生していたことから、同開建は架け換えを決めた。
新橋の上部構造は断面の大きい北見幌別川をなるべく橋脚が少なく済むよう、長いスパンを設けられる細箱桁を採用した。22年度は中間地点に位置するP2橋脚に加え、起点となる網走側の切り替え道路改良延長650m、環境調査や施工計画検討、用地調査・買収を進める。