江別市が年度内に整備方針 老朽改善や展示見直し
江別市は2023年度、文化施設の旧町村農場を大規模改修する。老朽化改善に加え、展示内容を見直すなどハード・ソフト両面で対策を施す。事業費は億単位を見込む。年度内にまとめる保存活用整備方針や市民ワークショップ、実施設計で詳細を固める。
いずみ野25の1にある旧町村農場は1928年の建設。復元・整備を経て、江別の酪農や産業の歴史を発信する施設として1996年に開設した。
敷地面積1万1319m²。資料館として1階の334m²を開放している旧町村邸(W造、2階)、農機具などを展示する第一牛舎(W造、平屋、延べ655m²)、製酪室(れんが造、平屋、延べ49m²)で構成する。
旧町村邸は水回りの老朽化が著しいなど、3施設とも対策が必要とみている。
実施設計を北海道建築設計監理に依頼。9月に概要を固め、11月に概算設計額を算定した後、23年1月に設計書を提出する見通しだ。
市民の考えを把握するため、6月下旬と7月下旬に各1回ワークショップを開催。改修内容や施設に必要な機能、展示物の見直しなど意見を募る。
保存活用整備方針は9月に策定予定。改修費については地方創生に関する交付金の活用を視野に入れている。