校舎設計7月入札へ
南富良野町は2023年度にも、南富良野高の耐震化を含めた大規模改修に着工する。校舎、屋内体育館の順に改修する計画で、校舎は22年度に設計、23年度に約3億円を投じて施工。屋体は23年度に設計し、24年度の施工を目指す。
22年度は校舎改修の設計に取り掛かるため、委託料1637万9000円を盛り込んだ補正予算案を17日開会の定例町議会に提出する。可決されれば、7月にも指名競争入札で設計業者を選定する。
南富良野高は、1980年2月に建設した校舎(RC造、2階、延べ2189m²)と屋体(S造、平屋一部2階、延べ1205m²)で構成する。旧耐震構造のため、17年度に耐震診断を実施。校舎・屋体ともに耐震化の必要性を確認している。
大規模改修は以前から計画していたが、生徒数が減少傾向にあり学校の存廃も危惧されたことから、事業化できなかった。しかし、カヌー部やカーリング部など特色ある部活動や自然を生かした体験活動を全道的にPRしたことで、21年度は3人だった入学者が、22年度は町外11人を含む18人まで増えた。継続して生徒数を確保した上で、建物の耐久性や学習環境の向上を図るため、事業化に踏み出す。
校舎の改修内容は設計で詰めるが、柱の増強といった耐震化をはじめ、冷暖房設備や屋根、外壁の改修、窓の二重化などを想定している。