しほろ温泉大規模改造へ
士幌町は公共施設等長寿命化計画案をまとめた。計画期間は2022―31年の10年間で、施設整備費の総額は93億円。長寿命化改修で改築費用を削減し、コストの平準化を図る。23年度はしほろ温泉プラザ緑風や特別養護老人ホームほほえみの大規模改造に取り組む。
建物の健全度や大規模修繕の履歴を踏まえて実施計画を定めた。対象は59施設(95棟)、延べ7万8748m²。このうち65.3%を占める62棟が築30年を経過。旧耐震基準の建物は30.5%で29棟ある。
21年度を基準年とし、維持更新費用を算出した。長寿命化改修を施すことで、22―61年度の40年間の施設整備費を344億円から268億円に抑える。
スポーツレクリエーション施設は、老朽化部位の大規模修繕を検討。23年度の大規模改造費として、しほろ温泉プラザ緑風に4億9200万円、緑風荘に1億800万円を試算する。
学校教育施設では、士幌高校の8棟で耐震化が課題となっている。産振施設普通教室棟など4建物が健全度40点以下のため、優先的に対策を講じる。士幌小は、老朽化した給食共同調理場の長寿命化方針を検討する。
認定こども園は町内のニーズに見合った規模を検討し、24年度の大規模改造に4620万円を見込んでいる。長寿命化改修は、士幌保育所に1億7166万6000円、士幌幼稚園に1億844万5000円を充てる計画だ。
このほか、士幌聖苑火葬場の大規模改造や町民プールの長寿命化改修を盛り込んだ。
月内の策定に向け、パブリックコメントを28日まで募集している。