予定価格3.5億円増額 資材高騰など受け
奥尻町は、一般競争入札が不調となった総合庁舎新築を19日にも再公告する。資材価格などの高騰で予定価格と市況に乖離(かいり)があったことを踏まえ、主体、機械、電気を合わせ予定価格を3億5000万円ほど増額する。参加条件は前回と変わらない。9月21日に開札する。
奥尻806の現庁舎を老朽化などに伴い建て替える。旧奥尻小跡地の奥尻428に消防庁舎、議場などを集約して建設する。RC一部W造、2階、延べ2423m²の規模は変更しない。設計はアトリエブンクが担った。
7月14日の入札では20億円強とした予定価格と入札参加者の想定価格に大きな差があり、主体と機械が不調。電気も入札を取りやめた。
いずれも前回と同様に総合評価方式を採用する。入札参加要件は非木造、2階建て以上の公共施設建築で、主体1億円以上、電気2000万円以上、機械2500万円以上の実績を求める。
参加申請書などの提出は9月5日まで郵送のみ受け付ける。受注者が決まり次第、仮契約を結び、9月下旬開会予定の臨時町議会での承認を経て本契約する。
9月末に着工し、2023年度末の完成、24年5月中旬の供用開始を目指している。