開発行為の総面積が倍増 倶知安町内の準都市計画区域

2022年08月29日 17時00分

21年度許可実績は過去2番目、件数は最多タイ

 倶知安町準都市計画区域を対象とする道の2021年度開発行為許可実績が本紙集計でまとまった。件数は前年度より2件多い6件で、総面積は2倍となる56万2722m²。区域指定後の過去13年間では件数が最多タイ、面積が2番目の大きさとなった。

 倶知安町が08年3月に指定し、リゾートエリアをカバーする準都市計画区域については、3000m²以上の開発で後志総合局長、50万m²以上で知事の許可が必要となる。これらの許可を集計した。設計変更は含んでいない。

 21年度は山田、樺山地区で各2件、旭と花園地区で各1件の許可が出た。

 予定建造物用途の内訳は、ホテルなどの宿泊施設が3件で最多。分譲住宅、個人住居としての別荘、店舗・共同住宅がそれぞれ1件だった。

 1件当たりの開発面積は3000m²以上1万m²未満が2件、1万m²以上5万m²未満が2件、5万m²以上10万m²未満が1件、10万m²以上が1件となっている。

 KAKERU特定目的会社(東京)がホテル建設で許可を受けた旭176の2の42万4872m²が最大。SUPER OKUSAN(倶知安)による花園5の2の6万7002m²が続く。最小はヨウテイノサト11(香港)が宅地分譲用に開発する山田105の4の4708m²だった。

 総面積の推移を見ると、09年度にニセコHANAZONOリゾートの開発で香港系のハーモニー特定目的会社が70万4821m²の開発許可を得たことから最も大きく、21年度はこれに次ぐ規模。東日本大震災以降の数年は10万m²未満が続いたが、18年度ごろから増加傾向が顕著になっている。

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