釧路市は、釧路港西港区背後地域の造成地5062m²を4353万円で丹波屋(本社・札幌)に売却した。同社の肥料工場新設用地になる見通し。市は2018年に1億3200万円で隣接地1万5000m²を同社に売り渡していて、肥料工場の建設用地は約2万m²に上る。
市が売却したのは西港3丁目107の3で、7月22日に契約を結んだ。釧路港西港区第3埠頭の背後地域で、肥料や飼料の倉庫、工場などが集積。敷地周辺はマテック釧路支店やホクレン肥料釧路工場などが立地している。
肥料・飼料や建材卸などを営む同社が新たな肥料工場設置を計画していることから、市は西港3丁目103の15ほかの1万5000m²を18年3月23日に売り払った。
工場用地として、さらに5000m²程度の広さが必要なため、取得する意向があったものの、市は周辺敷地を北海道開発局に工事用ヤードとして貸与していた。開発局との協議や敷地整理が完了したため、売却に至った。
西港区造成地は、全体で124万2161m²の広さ。1970年から利活用に向けた売却を開始し、今回までに全体の約85%、105万5385m²が活用されている。