終末処理場機械更新など
根室市は、社会資本整備総合交付金を活用する2023年度の下水道施設整備関連事業費に9億8400万円を試算している。下水終末処理場の機械設備更新などを中心に計画。うち交付金の概算要望額は、5億2100万円となっている。
市は19年度策定の下水道ストックマネジメント計画(19―23年度)に基づき、下水道施設を計画的に更新している。
西浜1丁目205、206にある下水終末処理場は1985年に運転開始。機械設備の老朽化が進んでいるため、段階的に機器更新に取り組む。21、22年度では、総事業費13億4278万円を充てて新たな汚泥乾燥機棟の設置を進めている。
23年度は、汚泥脱水機と汚水ポンプ、次亜塩注入ポンプなどの更新を計画する。脱水機は事業費5億5000万円、汚水ポンプは3億1200万円を見込む。いずれも単年での施工を想定するが、半導体といった資材不足などが影響すれば2カ年にわたる可能性もある。
次亜塩注入ポンプなどの更新は3000万円を予定する。さらに場内用水のポンプ設備などの更新を24年度以降に計画。23年度は設計を進める方向で、委託費3000万円を盛り込んだ。
このほか、根室中央第1中継ポンプ場の沈砂かき揚げ設備などの更新に2000万円、マンホール内ポンプ所3カ所の更新に6000万円をそれぞれ計上した。