遊水池掘削など6.5億円
留萌建管は、苫前町で事業展開している古丹別川大規模特定河川の2023年度概算要望に6億5000万円を挙げている。工事は22年度に引き続き、第2遊水地の掘削を進める計画で、掘削量は8万6000m³を見込んでいる。
古丹別川は、苫前町の南東部から北西部を横切り、日本海へと流れる幹線流路延長60.3kmの2級河川。1970、90年代などに洪水や浸水といった被害に見舞われ、その度に、河川改修し流下能力の確保に努めてきた。しかし14、16年の豪雨災害で浸水被害が生じたため、抜本的な治水対策が必要となり、19年度に事業化した。
洪水被害の軽減を目指し、遊水地2カ所の新設を中心に事業展開している。総事業費は25億円を見込む。
掘削量は第1遊水地が8万7000m³、第2遊水地で57万7000m³を計画。第2遊水地から整備していて、22年度末で掘削量は約17万m³となる。
23年度の概算要望では、第2遊水地の掘削8万6000m³に5億5000万円を積み上げた。工事は過年度と同様、複数工区に分けて発注する考えだ。
委託関連は1億円を計上。第2遊水地の樋門1カ所の設計、監視カメラや遊水地に水が入ったことを知らせるサイレンといった管理設備の配置検討などを計画している。