道道天神南小樽停線に組み込み
小樽市都市計画審議会が1日、市消防庁舎で開かれ、小樽都市計画道路の変更について報告、協議した。天神2丁目に北海道新幹線の仮称・新小樽駅が建設されることに伴い、約7600m²の駅前広場を3・4・14号若松線(道道天神南小樽停線)の一部とする。その上で、市は道による駅前整備を要望している。
国土交通省の都市計画運用指針で、鉄道駅など交通結節点では必要に応じて駅前広場といった交通広場を設け、周辺幹線街路と一体となって交通を処理するものは、道路の一部として都市計画に定めるのが望ましいとされている。このため、都市計画道路の変更を目指す。
天神南小樽停線は2車線で延長約3800m、幅員18m。駅前広場はこの道道に沿って設ける。
道道に組み込むのは幅約140m、奥行き80m、約7600m²の駅前広場部分。周辺に設ける多目的広場兼中長期駐車場などは範囲に含まない。
駅前広場はバス4台分、タクシー降車用2台分、タクシー乗車用3台分の各バースとタクシープール19台分を設ける計画。また、バスやタクシーと動線を分けて一般車乗降のためのバース4台分と、身障者用駐車場2台分、一般車の送迎に利用してもらう一時的な駐車場16台分を確保する予定だ。
一般車が一定期間駅周辺に駐車したい場合は、周辺に整備する駐車場の活用を求める。キャノピーの設置も計画する。
今後、道に提案。9月に予定される道都市計画審議会本審査などを経て、順調にいけば10月に変更告示となる見通しだ。
駅前広場の整備は道に求め、周辺に設ける駐車場は市が事業主体となる見通し。新駅は1日当たり約1600人の利用を想定している。詳しい整備スケジュールなどは今後決まる。