パークゴルフ場のキャンプ場転用など
恵庭市は、ルルマップ自然公園ふれらんど施設を2023―25年度でリニューアルする考えだ。パークゴルフ場の転用、フォレストアドベンチャーの拡張など官民連携でハード・ソフト事業に取り組む。施設の魅力を高め、利用者数増加や滞在時間延長を通して集客・収益性の高い公園を目指す。
西島松275のルルマップ自然公園ふれらんどは12年度に開業した。敷地面積32.4ha。パークゴルフ場や多目的芝生広場、フォレストアドベンチャー恵庭などがある。
新型コロナウイルス感染症の影響で利用者数や利用形態が変化していることや、開園から10年が経過したことを踏まえ、今後の方向性を話し合う検討会を22年10月に設置。10日に開いた第3回検討会で提言書素案のハード・ソフト事業を確認した。
利用者が減少傾向のパークゴルフ場は、規模を縮小してキャンプ場に転用。軟石倉庫は飲食施設として活用し、貸付農園は残区画をキャンプ利用者に販売する野菜畑にする考えだ。
このほか、大型遊具を設置する子どもの遊び場整備、公園入り口の施設サイン設置を見込む。
新規・拡大事業にフォレストアドベンチャー拡張や墓園境界での植樹、転用したキャンプ場の機能追加、飲食施設建設、宿泊施設誘致を掲げた。
フォレストアドベンチャー拡張へ植樹帯と散策路のコースを設け、マウンテンバイクで走れる環境を確保する。キャンプ場の追加機能としてトイレや炊事場、シャワー室を想定。飲食用施設は旧食堂棟を増改築し、合宿用宿泊施設としての活用も考えている。
ソフト面は、SNSを使った広報の強化や利用者ニーズの収集に加え、各施設で利用できるチケットの販売、近隣自治体にあるホテルと連携した誘客促進、サッカー合宿誘致に取り組む。
事業の実施主体は原則民間だが、サッカー合宿誘致、キャンプ場転用、施設サイン設置、子どもの遊び場整備、転用後のキャンプ場機能追加、飲食用施設建設は市が主体になることも見込んでいる。
事業期間は、キャンプ場転用や子ども向け遊び場整備、飲食用施設建設、宿泊施設誘致が23―25年度、フォレストアドベンチャー拡張が23―24年度などとなっている。
3月17日開催予定の第4回検討会で提言書案について話し合った後、市長に提言する。