独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)は2023年度、札幌市南区真駒内曙町1の1のあけぼの団地の土地1万4000m²について利活用方法を検討する。地域全体のニーズを把握して施設機能などを探る考え。土地は条件付き一般競争入札による売却を想定している。
老朽化した北東側の26―29号棟を解体する。9月完了をめどに入居者移転を進めている。
地下鉄南北線の自衛隊前駅と真駒内駅の中間に位置する。用途地域は建ぺい率60%、容積率200%の第1種中高層住居専用地域だ。
関連する地域活性化の検討業務を18日に開札する。団地再生の一環で入居者や周辺住民への聞き取り、ワークショップなどを想定。コミュニティーの形成や地域価値向上を促し、団地の価値を高める狙いがある。期間は2024年3月まで。
あけぼの団地は、URの整備方針で建て替えや集約、用地転換、改善に取り組むストック再生類型と位置付けられる。管理戸数は22年2月末時点で1240戸。
URは札幌市立大の学生らとも協力してイベント共催など同団地のコミュニティー活性化に取り組んでいる。担当者は「地域課題の解決を通じて魅力ある地域づくりを進めたい」と話している。