道の2015・16年度入札参加資格で、一般土木の資格者数は前回(13・14年度)当初に比べ、3.5%減の3163者となった。道内業者の総合評定数値トップは岩田地崎建設の1578点で、経営事項審査をベースとする客観点も1460点で同社が最高。主観点に当たる技術社会点の最高は草塩建設の169点となっている。A等級で最上位のA1は道内66者で2者増え、うち11者がA2から昇格した。一方、総合評定数値1175点以上でA1の基準点に達したものの、事前の申し出によりA2に区分されたのは20者減の63者となっている。
一般土木の有資格者数は、道内が3.5%減の3003者、道外が4.2%減の160者。総合評定数値の最高は大林組の2069点で、前回から33点下がった。道内業者の平均点は、総合評定数値が820点で22点アップ。このうち客観点は20点上昇の778点、主観点は2点アップの42点となっている。
最大で215点が与えられる主観点は、最高だった草塩建設に次いで中塚建設が165点。これに草野作工と永光建設の159点、伊藤組土建の158点などが続く。
評価項目に新設された「担い手の確保」(配点10点)は592者で加点。「仕事と家庭の両立支援」の項目で新たに加点対象となった北海道あったかファミリー応援企業制度の登録では、201者が3点を得た。
道内業者の格付け区部別構成比は、A等級が11.6%(前回比1ポイント増)、B等級が21.5%(1.5ポイント増)、C等級が66.9%(2.5ポイント減)。A等級のうち、全道展開できるA1が2.2%(0.1ポイント増)、地域限定のA2が9.4%(0.8ポイント増)となった。
A等級で総合評定数値がA1の基準点である1175点以上でも、事前に「最上位等級の区分に関する申出書」を提出していればA2に区分される。
申し出によってA2になった者の総合局・振興局別内訳は、上川と十勝が各9者、石狩7者、日高、宗谷、釧路が各6者、空知と根室が各4者、後志、胆振、桧山が各3者、渡島2者、留萌1者となっている。オホーツク管内で申し出書を提出した業者のうちA1の基準を満たした者はいなかった。
建管管内別のA1業者数は、室蘭が前回に続いてゼロ、前回ゼロだった稚内は2者となっている。
道内業者でA2からA1に昇格したのは玉川組、村井建設(釧路市)、田中工業、道興建設、北海電気工事、興和建設、丹羽建設、五十嵐建設、そうけん、藤建設、富士サルベージの11者だった。BからA2への昇格は42者。
一方で降格したのは、A1からA2が申し出をした4者を含む9者、A2からBが20者となった。