釧路建管は、釧路地区桂恋漁港水産物供給基盤機能保全の初弾工となる、第1西防波堤補修30mを8月に公告する。2018年度までに総事業費8億3800万円を投じ、老朽化が進む防波堤や物揚場を補修して機能保全を図る計画。15年度の概算工事費は4000万円としている。
釧路市内にある同漁港は、地元の漁業を中心とする第1種漁港。第1西防波堤は1971―80年度、東防波堤と南防波堤は75―80年度、マイナス2・5m物揚場は78―79年度、船揚場は79年度の建設で、いずれも築30年以上が経過している。コンクリートの劣化や欠損が見られ、放置すれば倒壊などが懸念される。
そこで、同建管は機能診断結果を踏まえて策定した保全計画に基づき長寿命化を図る、水産基盤ストックマネジメントの一環として事業の実施を決めた。
補修の対象は第1西防波堤79・7m、南防波堤130・4m、東防波堤100m、船揚場101・7m、マイナス2・5m物揚場159・9m。15年度に着工する第1西防波堤は、鋼製函がさびて中詰めコンクリートが破損しているため、両側から腹付け工法で補修する。
16年度以降は、各施設の劣化具合を確認しながら補修する。16年度は西防波堤の継続に加え、船揚場に取り掛かりたい考えだ。