伊藤組土建(本社・札幌)の2014年度決算が明らかになった。建設市場の回復で業績が安定し、売上高は前期を20%上回る332億円に上り、5期連続の増収増益を記録した。
売上高の内訳は、完工高が前期比22%増の327億円となり、兼業売上高は半減の5億円にとどまった。経常利益が2倍の8億100万円を確保している。純利益は黒字となっている。
5期連続の増収増益について同社は「公共事業削減やリーマンショックの影響から脱し、底からの回復基調がようやく軌道に乗ってきた」(総務部)と話している。
15年度に向けては札幌創世1・1・1区の市街地再開発をはじめ、公共事業などの繰り越し工事を一定量受注した。堅調に売り上げが伸びれば「14年度並みの決算になるのではないか」(同)と見通しを示している。