旭川市とモンゴル・ウランバートル市との交流が深まりを見せている。西川将人旭川市長は9日、バトゥール市長を訪ね、国際協力機構(JICA)の草の根技術協力事業で、道路工事の技術協力に関する覚書を交わした。8月はウランバートル市職員が来日し、2015年度1回目の受け入れ研修を実施する予定。道路舗装の技術などを伝えるほか、旭川市内の建設会社による海外進出の機会を模索していく。
JICAの草の根技術協力事業で、14年度に「寒冷地における道路工事品質確保能力向上事業」として採択を受けた。16年度までの3年間、ウランバートル市での道路工事の課題などを検討する。
これに関連し、西川市長は10日までの4日間、モンゴルへ出向き、建設都市開発大臣やウランバートル市長と会談。旭川建設業協会の太田秀明副会長(赤川建設興業会長)や、旭川市の木口信正水道事業管理者ら7人も同行し、市内建設会社のモンゴル進出への協力も求めた。
市長ら訪問団に先行して、1―10日には旭川市職員と旭川建設業協会から専門家チーム7人を派遣。開発途上にあるゲル地区などを見て回った。
今後は8月と11月にウランバートル市職員を旭川へ招き、市内の道路工事現場や砂利採取場などを学んでもらう。さらに16年1月は、旭川市から本年度2回目の専門家派遣を予定している。