北海道建設業協会と建設産業専門団体北海道地区連合会、北海道トラック協会の会員企業で働く女性技術者と技能者、事務員らでつくるネットワーク組織が2016年度に発足する。道内4ブロックで活動し、女性が結婚、出産、育児を経験しながらも働きやすい環境づくりの提言をする。16年2月1日には300人が参加する意見交換会を開く。
北海道建設産業担い手確保・育成推進協議会(会長・名取哲哉道建設部長)の建設産業女性活躍促進検討部会(WG)が25日、札幌市内で初会合を開き、女性が建設業に進出できる環境づくりを協議した。
この日のWG(座長・鷲頭宏樹道建設部主幹)では、基礎調査を担当する道建協が女性従業員の在籍者数を報告した。道内11地方建協の会員企業には技術者119人、技能者90人、事務職員1583人の計1792人が在籍。男性を含む全従業員の0.9%を占める。建専連北海道と北海道トラック協会は集計中だ。
道内を道央、道南、道東、道北の4ブロックに分割し、それぞれネットワーク組織を発足させる方針を決定。女性が横の連携を強めるとともに、就労を促進し、働き続けられる職場づくりや働きやすい設備の整備、出産・育児をサポートする仕組みづくりについて話し合う。
16年度には現場の実情を知るため、女性ネットワークによる現場のパトロールや見学会を予定している。
一方、女性300人が参加する意見交換会は、16年2月1日に札幌市内で開く。心理カウンセラーでコンピテンスカウンセリング協会の神田裕子代表理事が講師となり、現状の課題を解決する糸口を探る。意見や要望は3団体の企業経営者に送り、職場改善のヒントにしてもらう。