北海道開発局は4日、2015年度第4四半期(1―3月)に発注手続きを開始する工事と委託の発注見通しを公表した。15年度当初予算の追加分と16年度予算案に盛り込まれた工事と委託業務の一部が対象。16年度発注予定のWTO政府調達協定対象工事として、札幌開建の新桂沢ダム堤体建設第1期、道央用水三期地区千歳川第2揚水機場ポンプ製作据え付けが登場した。
15年度当初予算分は、農業の翌債工事を中心に札幌4件、旭川3件、小樽と網走、本局が各2件など計15件。一方、工期の関係で年度内に公告する16年度予算分は年間維持除雪、道路照明維持、河川維持、堰堤維持などの維持工事と発注者支援業務が中心。維持系を除く工事は50件程度となっている。
このうちWTO対象案件は、札幌開建が第1四半期に入札を予定する道央用水三期地区千歳川第2揚水機場ポンプ製作据え付け(機械装置、工期9カ月、6億―15億円)と、第2四半期入札予定の幾春別川総合開発新桂沢ダム堤体建設第1期(一般土木、工期42カ月、50億円以上)の2件。このほか札幌と室蘭で農業工事が多い。
委託業務では、札幌開建が新千歳空港南誘導路実施設計、小樽開建が5号倶知安余市道路用地測量3件、本局が民族共生公園の基本設計などを予定している。
開発局はこれら16年度予算分の契約締結について、国会での予算成立を条件としている。