札幌市は10日、17日開会の2016年第1回定例市議会に提出する補正予算案の概要を公表した。減額補正も加味した全会計の補正総額は79億806万9000円。工事関連は現年歳出で京極定山渓線法面対策と雁来川河川改修に合わせて5億900万円、市営住宅外部改修に3億1400万円を計上している。ゼロ市債には、道路と下水道で54億8220万円を積み上げた。現年歳出、ゼロ市債とも17日から順次公告する。
補正額は一般会計が57億9406万9000円、特別会計が21億1400万円。国の補正予算関連分が71億9896万9000円に上っている。
このうち道路改良費で京極定山渓線の法面対策3カ所に1億3400万円、河川整備費で雁来川改修の札樽自動車道横断部分の土留め、地盤改良などに3億7500万円を配分。学校施設では中島中と啓明中の天井落下防止対策に3600万円、市営住宅では北栄団地と発寒団地の外部改修に3億1400万円をそれぞれ措置。このほか2026年招致を目指す冬季五輪・パラリンピックの基金造成費として30億円を組んだ。
債務負担行為では、ゼロ市債として道路新設改良で歩道バリアフリー化などに32億3720万円、街路新設などに10億3300万円、下水道で管路布設に12億1200万円を限度額設定する。
補正予算案に盛り込まれた主な事業は次の通り。(カッコ内は現年歳出予算額と債務負担行為限度額)
現年歳出
◇一般会計▽IT産業振興推進(600万円)市内IT企業のUIJターンなど人材採用支援▽東京圏新卒者などUIJターン就職支援(3400万円)東京に相談窓口設置▽ローカルマッチプロジェクト(1150万円)学生の地元就職に向けた就職支援サイトへの市内企業情報掲載など▽中小企業採用力・人材育成力強化(800万円)コンサルタント派遣など▽女性社員の活躍応援(1270万円)女性社員・企業向けセミナーなど実施▽地域スポーツコミッション(4390万円)地域スポーツコミッション国際競技大会、合宿誘致
▽道路改良費追加(1億3400万円)京極定山渓線法面対策▽河川整備(3億7500万円)雁来川改修▽学校施設改修(3600万円)天井落下対策=中島中格技場、啓明中屋体・格技場▽市営住宅改修(3億1400万円)北栄団地、発寒団地外部改修
債務負担行為
◇一般会計▽道路新設改良(32億3720万円)ゼロ市債=歩道バリアフリー化など▽街路新設改良(10億3300万円)ゼロ市債=街路新設など
◇土地区画整理会計▽東雁来第2土地区画整理(8300万円)道路縦断管整備
◇下水道事業会計▽管路布設など(12億1200万円)ゼロ市債=管路整備4073m▽下水道管路保全業務(11億400万円)管路調査修繕など