渡島総合局農村振興課は2016年度、災復海岸知内地区を単年度で施工する計画だ。知内発電所沿岸の離岸堤から飛散したコンクリートブロックを約220mにわたり本復旧するに当たり、3億8000万円を投じる見通し。
この離岸堤は知内町内の元町から涌元にかけて、海岸線の約10m沖に設置されているもので、総延長は2・8㌔程度。1993年から2010年にかけて、全部で18基整備した。渡島支庁農業振興部が海岸線後退を抑え田畑の浸食を防ぐため、海岸保全整備事業で設置し、現在は同課が管理している。
1月19日の暴風雪に伴う波浪では、離岸堤の堆積ブロックが数カ所で崩落・飛散した。被災延長は220mにおよぶ。同課は飛散したブロックを回収・測定。再利用できるものを選別した上で、不足分を新たに製作して対応する。
対象は2地区に分けて算定。知内1地区は約205mで復旧費が3億6000万円、同2地区は15mで約2000万円という内訳になっている。
4月6日には、飛散したブロック46基を回収する応急工事と、詳細調査を進める災復資料作成を在来型指名競争で入札する。ブロック設置など本復旧の工期は、上磯郡漁業協同組合との協議で冬季に入る見通しだ。
同課は災害申請を上げており、6月1―2日の査定が予定されている。