北海道開発局は2016年度に優良工事表彰の選考基準を見直し、前年度完成工事件数のうち局長表彰を1.5%から2%、部長表彰を4.5%から5%に表彰枠をそれぞれ引き上げる。これに伴い、優良工事表彰はこれまでの6%から7%に拡大する。業務の選考基準はこれまでと変わらない。16年度の表彰は例年通り7月に行う。
16日の旭川建設業協会との意見交換会で、開発局側が16年度方針を示した。
同局の優良工事表彰は、前年度の完成した工事の中から工事成績が優秀で、創意工夫や技術の向上に顕著な成果を上げたり、安全確保や環境対策の取り組みが他の模範となる受注者を対象に、一定の枠を定めて決定している。15年度は対象工事1661件のうち、局長表彰24件(28社)、部長表彰76件(76社)を選定した。
表彰を受けた企業は、局長表彰で2点、部長表彰で1点が総合評価の際に加点され、品質の高い成果を生む企業が次回の受注でも有利になる好循環が期待されている。
開発局の優良工事等表彰事務取扱要領の運用によると、これまでの選考基準は、優良工事を6%程度、このうち局長表彰を1.5%程度と規定。部長表彰は4.5%程度で運用していた。これを16年度からは優良工事7%程度、うち局長表彰を2%程度に改訂。部長表彰を5%程度とすることを決めた。
開発局の工事成績に関係する入札制度をめぐっては、16年度から工事成績優秀企業(ゴールドカード)の認定基準を、これまでの79点以上から80点以上とし「80点以上が全体の5%未満の場合は上位5%まで、ただし79点未満は含めない」に改める。
また、例年8月の工事成績切り替え時に、総合評価の技術者評価で、監理(主任)技術者か現場代理人としての成績評価期間を、これまでの7年から8年に延長するなどの変更を予定している。