化粧品製造販売のナチュラルサイエンス(本社・東京)は、白老町の虎杖浜中跡で新築する工場について、延べ約5800m²の規模とし、9月の着工を計画している。施工業者は道外の大手ゼネコンを軸に選定しているもようだ。
15日の白老町議会全員協議会で、町が計画概要を示した。
ナチュラルサイエンスは、高機能化粧品・医薬部外品などを開発、製造している希松(本社・東京)のグループ企業。新築する工場は、同じく傘下企業で、道内で栽培、採取された素材で化粧品を製造、販売しているナチュラルアイランド(同・札幌)との共同工場の位置付けとなる。建設用地として2014年5月、虎杖浜393の12ほかにある旧虎杖浜中の土地、校舎などを取得していた。
町によると、工場はナチュラルファクトリー北海道という名称で、校庭跡の一角に新築する。自然素材にこだわった製品づくり、心地よい暮らしの提案などを柱とする。建物はS造、2階、延べ5752m²の規模とし、商品の充填(じゅうてん)室や包装室、資材・製品倉庫、研究室、事務所、ショップ、体験スペース、見学室などで構成する。
また、工場を含めた約5万m²の全敷地をもって「親水の森ナチュラルファクトリーガーデン」と命名し、同町進出へのきっかけとなった湧き水を取水できたり、子どもたちが自然に親しむことができる公園も整備する。
整備は工場、公園部分、旧校舎と段階的に進める計画で、第1段階となる工場については9月に着工し、17年夏から秋にかけての建物完成、試験稼働を経て、同年秋から冬にかけての操業開始というスケジュールを描いている。