苫小牧市は、清水町3丁目にある緑ケ丘公園サッカー場・ラグビー場の人工芝化について、2017年度の着工、18年度の供用開始を検討している。人工芝化を契機に、サッカーでも合宿誘致につなげる狙いもある。16年度は庁内で設計を進める。
同施設ではサッカー場とラグビー場が並ぶ形で配置されている。ともに敷地面積は1万9000m²で、天然芝のコートが1面ずつ。大会数などが多いサッカーでは、ラグビー場を使用する頻度も高い。
現状では芝の養生で使えない期間があることから、苫小牧地区サッカー協会、苫小牧市ラグビーフットボール協会などの要望を踏まえて人工芝化に取り組む。
計画ではラグビー場を現状のままとし、サッカー場部分で人工芝のコート2面を確保する。コートは1面当たり縦68m、横105mの大きさで、既存のサッカー場敷地では手狭なため、敷地を拡張して対応する。
設計は16年度中に終える。施工時期については大会などの兼ね合いもあるが、冬季にかかることを避けるため、夏場の着工、降雪前の完成を想定している。人工芝の種類などで事業費は変動するが、少なくとも億単位に上る見通し。
また、サッカー協会などの要望には照明設備の設置も含まれていたため、市は人工芝化を最優先した上で、将来的には照明の設置も視野に入れている。