日鉄住金建材が合成スラブ用デッキプレートの道内生産を開始

2017年09月05日 09時00分

 日鉄住金建材(本社・東京)は、合成スラブ用デッキプレート「スーパーEデッキ」の道内生産を始めた。8月31日、受託製造する北海道シャーリング(同・北広島)の工場で行われた竣工式で、遠藤善哉日鉄住金建材常務は「道内初の製造拠点は悲願だった」と話し、課題となっていた納期短縮の実現を喜んだ。

 合成スラブ用デッキプレートは鋼板を凹凸に加工したもの。上面が打設するコンクリートと一体になり、構造として建築物を支える。コンクリート打設時にはデッキプレートが型枠として機能し、打設後に取り外す手間も不要で施工性が高い。

 これまで道内に製造拠点はなく、栃木県の野木製造所で道内向けを生産していた。このため、茨城県の大洗港に陸送後、海上輸送で苫小牧港まで運ぶなど輸送の手間やコストがかかり、3週間の納期が必要だった。海上輸送には一定規模のロットが必要なことも納期短縮の妨げになっていた。

 同社は、北海道新幹線延伸を控え、札幌市都心部で相次ぐ再開発やホテル建設、地方での農業施設建設に需要を見込み、道内生産を踏み切った。

 今回の生産体制確立で最短1週間での納入が可能になる。遠藤常務は「デッキは都市型商品。納期対応が競争力につながり、マーケットに近い場所で必要な分を生産できることが大きな強みになる」と期待を込める。ニトリ新帯広新築など既に20件近い物件に対応し、道内での引き合いに手応えを感じているとした上で「勝負はこれから」と語った。

 北海道シャーリングは、既存工場内のレイアウトを整理し、一部既存設備を活用しながら迅速に生産体制を整えた。標準品(幅600㍉、2山)の「EZ50」(高さ50㍉)の生産を始めており、2017年度中に「EZ75」(同75㍉)の製造を開始する。同社の若島浩社長は「スタートに立ったが、大事なのはこれから。北海道の拠点として、良い製品を短納期で納入することで貢献していきたい」と話している。


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