新千歳空港ターミナルビルディング(本社・千歳、阿部直志社長)が5日に総合評価型一般競争入札した新千歳空港国際線ターミナルビル拡張の施工者は、メインのターミナルビル拡張のC工区を大成建設、ホテルを含むA工区は大林組、B工区は岩田地崎建設が交渉の優先権を得ているもようだ。結果公表は来週以降の予定。各社は特定共同体結成も進めている。
WTO政府調達対象工事として7月7日に公告したもの。既存ビル(S一部RC造、地下1地上4階、延べ約6万m²)を南側に広げる。設計は日本空港コンサルタンツ・梓設計・山下設計・えんれいしゃ共同体が担当。2016年では400億円程度の総事業費だったが、資材、人件費の高騰などで価格が大きく上昇しているとみられる。
A工区は旅客ターミナルビルと海外富裕層向けホテルで、ビルは地下RC造、地上S造の地下1地上4階、延べ1万6300m²を増築。ホテルはビルと同じ構造で地下1地上8階、延べ2万500m²とする。
B工区は旅客ターミナルビルをS造、3階、延べ7800m²で増築する。C工区は旅客ターミナルビルを地下RC造、地上S造の地下1地上4階、延べ4万1100m²で増築し、既存ビルを延べ2万1340m²で改修する。
工期はA、B工区が19年12月末、C工区は20年3月末まで。いずれも旅客取り扱い部分の供用開始は19年8月末とする。
発着枠拡大や格安航空会社(LCC)の増便を背景に増加を続ける外国人観光客に対応するため狭あい化を解消する。CIQや航空会社事務所、物販テナントが入居する予定となっている。