菱中建設(本社・札幌)は3日、本店を置く苫小牧市内などで女性職員による現場点検を実施した。
同社は、きつい、汚い、危険という建設業の「3K」イメージや安全衛生活動のマンネリ化を危惧。これらの打開に向け、ことし8月から毎月、女性職員も現場をパトロールしている。3回目となるこの日は建築、営業、総務の各部署から4人が参加した。
室蘭開建から受注した日高自動車道苫小牧市苫東大橋補修の現場を訪れた一行は、はじめに事務所トイレを点検。傷みがあったスリッパについて「汚れを拭き取りやすいビニール製にしては」と提案するなど、具体的な改善策も伝えた。現場作業に関しては、近くを行き交う一般車両への注意を喚起。点検結果は手書きでまとめ、各現場へ配布する。
初回から参加している松本彩子営業課長は「厳しい指摘をしても、具体的な改善策を出すようにしている」と話す。
同行した加登清史安全衛生管理室長は「普段は現場を見ない人が点検することで、違った視点を得られる」とその効果に期待を寄せている。