世界で活躍する建築家に刺激を受けて―。
創立50周年を迎える北海道建築士事務所協会釧路支部(三浦啓支部長)は13日午後6時半、記念事業として建築界に新風を巻き起こしている若手建築家、田根剛氏=写真=の講演会を市民文化会館小ホールで開く。講演を通して建築設計業界の魅力をアピールする。
田根氏は1979年東京生まれ。北海道東海大建築学科卒業後、デンマーク王立アカデミー客員研究員を経て、2006年からパリを拠点に活動。エストニア国立博物館の設計を手掛けたほか、12年の新国立競技場基本構想国際デザイン競技に出品した「古墳スタジアム」が最終選考に残るなど注目されている。12年からコロンビア大GSAPPで教壇に立っている。
石井孝行記念事業実行委員長(武田建築設計社長)が田根氏と大学の同窓だったことで講演会が実現。「数多くの賞を受賞する若手建築家の講演が、建築家を志す生徒たちの刺激になれば」と1年前から企画を立てて動きだした。
当日は釧路工高建築科や釧路高専建築学科の生徒をバスの送迎付きで約100人招待。石井委員長は「田根氏は国際的に高い評価を受けている現在最も注目される若手建築家の一人。この機会を逃さず講演会に足を運んでほしい」と呼び掛けている。
定員360人で入場無料。問い合わせは同支部、電話0154(42)6388まで。