道は、札幌市中央区にある道庁西18丁目別館の売却に向け、準備を進めている。8月に境界確定測量を終えたほか、売却の方法や時期などについて検討を重ねている。
別館は北3条西18丁目、同19丁目にまたがる形で立ち、1963年の建設。地下1地上4階、延べ約3560m²の規模で、敷地面積は約4930m²ある。一帯は建ぺい率80%、容積率300%の近隣商業地域。
約10年前の処分方針決定後、建物内にあった部局は順次移転。唯一残っていたホッカイドウ競馬のレース映像配信センターも2016年度に札幌市内の別の場所に移っている。
道有財産の処分に当たっては、その土地が所在する市町村と国に利用の有無を聞き取り、希望がなければ民間に売却する流れ。札幌市などへのヒアリングは今後に控える。
今回の物件は立地や敷地面積といった観点から大きな案件となるため、民間への売却に備え、プロポーザル方式など一般競争入札以外の手法も検討している。
処分時期をはじめ、今後の具体的なスケジュールは未定。ただ、道は早期に処分したい意向を持っており、18年度にかけて新たな動きが出る可能性がある。