次期10カ年の耐震化・管更新計画策定 室蘭市水道事業

2017年10月23日 19時04分

 室蘭市水道部は、2019年度から28年度までの10カ年対象とする耐震化計画を年度内に策定する。災害拠点病院と配水池を結ぶ重要給水施設配水管や耐震強度を満たしていない配水池の耐震化、老朽管更新などを盛り込む方針だ。

 市内の水道施設現況は、浄水場がチマイベツと千歳の2カ所、配水池が15カ所30池、基幹管路として取水源の川と浄水場を結ぶ導水管4・5㌔、浄水場と配水池をつなぐ送水管77・5㌔、配水池と災害拠点病院を結ぶ重要給水施設配水管を含む配水管が504・2㌔。

 耐震化率は、15年度末時点で浄水場29.2%、配水池9.4%、導水管と送水管を合わせた基幹管路が68%、配水管は84%などにとどまる。

 16年度にまとめた水道施設耐震化対策では、18年度末の耐震化率目標を配水池39.6%、基幹管路70%とし、御崎配水池と日鋼記念病院を結ぶ管路や、基幹管路のチマイベツ送水管などの耐震化に取り組んでいる。

 一方、現行の水道ビジョンは10―19年度を計画期間としているが、市は次期ビジョンを1年前倒し、19年度からスタートさせる見通し。今回策定する耐震化計画は、この下部計画に当たる。

 重要給水施設配水管の耐震化は、20年度単年度で施工予定の蘭西配水池―市立室蘭総合病院間150mと、製鉄記念室蘭病院―知利別配水池間1500m、大川原脳神経外科病院―同配水池間1800m間が対象。このうち製鉄記念室蘭病院と大川原脳神経外科病院への路線については、今後の精査で実際に耐震化する区間を固める。

 配水池に関しては、15カ所30池のうち御崎、知利別、白鳥台、蘭西の1池ずつを18年度までの水道施設耐震化対策で終える予定のため、残り15カ所26池を優先度に応じて順次耐震化していく。

 重要給水施設配水管以外の配水管では、これまでは1940年以前に布設された管を対更新象としてきたが一定のめどがついたため、54年以前の管を優先する方針。

 このほか登別市と共同運営している千歳浄水場については、登別市側とも調整しながら、今後の在り方を検討する。


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