スーパーホテル(本社・大阪)が、石狩湾新港地域に106室規模のビジネスホテル進出を打診していることが26日明らかになった。実現すれば、石狩市内初の大型ホテルとなる。市は観光や地域経済活性化の契機になると捉えており、11月中にも建設の可否を含む判断を出す見込みとしている。
小樽市と石狩市にまたがる石狩湾新港地域は、国際貿易港の石狩湾新港を核とする複合産業拠点。さまざまな分野の600社を超える企業が操業し、就労人数は約1万5000人に上る。このうち約2割が道外企業であることや、地域一帯への投資が活発なことから、出張で訪れる関係者も多く宿泊需要は高かった。
都市計画で特別用途地区に設定されている同地域内にホテルや旅館を建設するには許可が必要だが、26日の第2回石狩市都市計画審議会で適当であると答申が出された。市は答申を踏まえて11月ごろに判断をまとめ、実現化を図る考えだ。
市の担当者は、スポーツ合宿やライジングサンロックフェスティバルといったイベント時にも需要は高いと分析し、大型ホテルの進出に期待を寄せる。来春には厚田で道の駅オープンを控えており、地域観光の活性化に拍車が掛かりそうだ。
スーパーホテルは現在、道内では札幌、旭川、函館、釧路、北見の5都市6カ所で運営。国内主要都市をはじめミャンマー、ベトナムなどの海外にも展開し、毎年店舗数を伸ばしている。