帯広市は、塗装にPCBや鉛が含まれている橋梁5橋の塗装塗り替えの工法を検討している。2017年度内に塗膜除去の方法や作業計画を決め、18年度以降の施工に備える。
市は橋梁補修の詳細設計で塗膜試験をしたところ、南橋、開広橋、養鯉橋、西13条橋の4橋の塗装にはPCB、以平橋には鉛が含まれていることが分かった。南橋、開広橋、養鯉橋、以平橋は16年度、西13条橋は17年度に塗装塗り替え以外の補修工事を実施している。
5橋の塗り替えに向けて、ことし9月に工法検討業務を公告。北王コンサルタントが落札した。PCBに関しては塗膜除去の方法によって産業廃棄物の処分量が変わることから、サンドブラスト工法と塗膜剥離剤を使う工法、電磁誘導加熱による工法の3案を比較。コスト面や安全性などを総合的に評価し適正なものを選ぶ。鉛を含んだ以平橋は、どのように仮囲いをするかなどの作業計画を立てる。
市は12年度に策定した橋梁長寿命化計画に基づき、22年度までに77橋を修繕することにしている。16年度末までに17橋が完了し進捗(しんちょく)率は22.1%。人件費の高騰や社会資本整備総合交付金の交付額が要望額より落ち込んでいることなどで当初の目標より11.7ポイント下回っている。17年度は西13条橋を含む6橋の補修を進めている。
工法を検討する橋梁は次の通り。(①橋長②上部形式③架設する河川)
▽南橋①32・2m②2径間鋼溶接橋③売買川▽開広橋①21・5m②鋼溶接橋③ウツベツ川▽以平橋①22・2m②鋼板桁橋③途別川▽養鯉橋①31m②鋼溶接橋③ウツベツ川▽西13条橋①22・1m②鋼リベット橋③同