配合飼料製造の中部飼料(名古屋市中村区名駅南1丁目27の2、平野宏社長)は1日、釧路市西港に国内7番目、道内2番目の配合飼料製造工場となる釧路工場を建設すると発表した。2018年5月に着工し、19年6月の稼働を見込む。投資額は約60億円。同社は「釧路市が位置する道東地区は畜産業が盛んで、特に搾乳に関しては国内の大生産地。今後さらに生産の拡大が見込まれる」と期待している。
建設地はことし1月に釧路市から取得した西港1丁目98の41ほかの3万5798m²。月2万㌧の製造能力を有する畜産用の配合飼料製造工場で、従業員は新規雇用を含め約20人を見込む。
施設規模の詳細は明らかにしていないが、建築面積は4300m²で、複数階層を予定。同社の担当者によると「現在、新工場の設計を進めており、業者名は非公表」とし、施工業者は「決まっている部分もあるかと思う」と話している。
同社は1993年に苫小牧市に飼料工場を稼働させているが、長距離配送の運賃コストを抑制し、販売数量を増加させるため、道内での2工場体制を検討。新工場稼働で道内広域の畜産家に配合飼料の一層の安定供給を図る。
釧路港は現在、飼料用穀物(トウモロコシ)の輸入拠点港「国際バルク戦略港湾」の指定を受け、大型輸送船が入港できる国際物流ターミナルを整備。釧路開建が17年度末までの完了を目指し、西港区第2ふ頭で水深14m岸壁の整備を進めている。