道東初 サッカー協会規格準拠の人工芝ピッチが完成 音更

2017年11月04日 12時00分

 音更町が建設を進めてきたサッカー場が完成し、1日にプレオープンした。日本サッカー協会の規格に準じた人工芝のピッチは道東初。記念セレモニーには小野信次町長や町サッカー協会などから関係者が出席した。地元少年団による蹴り初め式を行い施設の完成を祝った。

 町内に複数あるサッカー場は野球場と併設していることなどから、町内のスポーツ団体が20年近く前から町に増設を要望。2015年に道道帯広浦幌線沿いのひばりケ丘緑地内で新設を決めた。

完成した音更町サッカー場

完成した音更町サッカー場(音更町提供)

 規模は4万1191m²の敷地面積に長さ105m、幅68mのピッチが2面。W造、平屋、延べ199m²の管理棟は多目的室やトイレ、倉庫の機能を備える。また照明設備6基、高さ6―8mの防球フェンスを設置し、204台の駐車場を整備した。事業費は8億2359万円で、人工芝と防球ネットはスポーツ振興くじ助成金を活用した。

 ピッチには人工芝を採用。町内で検討した結果、初期投資は高額だが維持管理が簡単で安価になり、養生による使用制限期間のないことが決め手となった。基盤には透水性の高い特殊アスファルトを使い、その上に緩衝材や珪砂(けいしゃ)を敷いた。

 工事は人工芝の養生を降雪期前に終わらせたいため16年6月から2カ年で着工。建設業者の人手不足に対応するため主体を4分割し、その1とその2は基盤整備、その3とその4はフィールドの造成とした。施設は17年10月に完成した。

 小野町長は「多くの人が注目する施設が完成した。町だけでなく十勝のスポーツ振興につながれば」と話していた。町サッカー協会の山本英明会長は「完成に向けて多くの人が汗を流してきた施設。子どもたちには音更から世界を目指してほしい」と期待した。セレモニー後は少年団が練習を始め、真新しいピッチに喜びの声があふれた。

 17年度は地元少年団と中学サッカー部に利用を限定。18年4月のオープンを予定している。

  工事メモ
 ◇設計▽測量=シン技術コンサル▽管理棟=象設計集団
 ◇工事▽その1・その3=村上土建開発工業・ドゥテックJV▽その2=高橋組・東和建設JV▽その4=高橋組・トーシンJV▽管理棟=道東ハウス工業▽照明=波多野電気


関連キーワード: スポーツ

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 日本仮設
  • 北海道水替事業協同組合
  • オノデラ

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,388)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,276)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,253)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,098)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (918)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。