保育・子育て支援の「ちあふる・あつべつ」は19年春開園

2017年11月07日 09時30分

 札幌市が新さっぽろ駅周辺の再開発エリアに新築する仮称厚別区保育・子育て支援センター(ちあふる・あつべつ)の計画詳細が分かった。RC造、平屋、延べ1100m²の施設は、園庭を囲むコの字形の特徴ある形状とし、I街区再開発では最初の建築物になる。工事は3分割で発注。主体が2018年1月中旬、電気と暖房衛生は2月上旬に一般競争公告する。

 保育、子育て支援の両機能を持つ総合施設「ちあふる」としては、市内9施設目。保育定員は0―5歳までの60人を想定している。

ちあふる・あつべつ

南から見た完成イメージ。建物と緑が園庭を囲む

 工事費は18年度末までの債務負担行為として7億6700万円を設定。主体は、議会承認が不要な4億円台後半に収まる見通しだ。

 内部を見ると、南に入口や事務室、子育て支援、一時保育室、調理室や食堂を配置。北に向かって0歳児室や1歳児のほふく室・昼寝室、2―5歳の各保育室が連なり、中央の廊下は2カ所のトップライトで明るさを確保する。北端には約110m²の遊戯室を設ける。

 敷地の形状を利用して園庭を建物と樹木、フェンスで囲み、子どもたちが安心して遊べるよう配慮。南側の入口前には駐車場12台、駐輪場20台分を整備する。

 入札は主体が1月末、電気、暖房衛生が2月中旬となる予定。19年2月までの約1年間を工期に設定する。準備期間を経て同4月の開園を見込む。

 設計は建築をドーコン、設備をテクノクルーが担当した。建設地は厚別区厚別中央1条6丁目で、敷地面積は3850m²。I街区の南東端に当たり、南に接する市道副都心団地7号線は拡幅を予定する。

 また、隣接するI街区西では大和ハウス工業などの企業グループが、22年4月の完成を目標にホテルや31階建ての超高層マンション、商業・医療施設など、延べ約12万m²の再開発を計画している。


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