登録番号：ＨＫ－100026－Ｖ

エコポンプ・システムで省エネ、クリーン効果

【特長】技術名称「エコクレーン」で登録したトラック架装用ユニッククレーンは、1つのエンジンに2つの油圧ポンプ(ダブルポンプ)を搭載した「エコポンプ・システム」が最大の特長。「エコポンプ・システム」は、エンジンの低回転時には1つのポンプの油のみを使用して駆動トルクを抑え、回転上昇時は2つのポンプの油を合流して使用する仕組みである。

　クレーン作動速度を維持しながらエンジン回転数を低減するには、ポンプの容積を大きくする必要があるが、ポンプの容積に比例して駆動トルクも大きくなるためアイドリング時のエンジントルクによって設定できるポンプの容積は決まる。一方、エンジントルクはエンジン回転数の上昇とともに大きくなる特性があり、駆動できるポンプの容積も大きくなる。このようなエンジントルクの特性を活用し、2つのポンプをエンジン回転数に応じて制御することで、省エネ(燃料消費量削減)、クリーン(排出ガス削減)、サイレント(作業時騒音低減)の3つの効果をもたらしている。

　ＮＥＴＩＳ登録機種はダブルポンプを搭載したトラック架装用ユニッククレーン(一部機種を除く)となり、省エネ効果などは機種によって異なるが、古河ユニックでは従来技術と比べた燃量消費削減量および排出ガス削減量を最大27～40％、作業時の騒音値(最大値)低減を最大1～4デシベルと試算。中型トラック架装用クレーンの場合、1日3時間、年間250日稼働すると、年間約18万1500円の節約(軽油価格1l当たり114円で計算)になるとしている。