帯広工高環境土木科の3年生が2017年度2級土木施工管理技術検定学科試験を受験し、89.7%の35人が無事に合格することができた。合格率は全道の工高でもトップクラスの好成績。21日に担任教諭から合格通知書が手渡されると生徒らは喜びの表情を浮かべた。
同科3年生は全員で39人。全員合格を目標に2年前から朝自習や放課後、土日の勉強会に取り組んできた。10月22日に釧路公立大で行われた試験に挑んだが、気心の知れた仲間と一緒に受けたことで緊張せず本番に臨むことができたという。
同検定の受験者は全国7618人で合格率は57.7%、うち高校生は55.3%だった。同校の高い合格率は生徒の努力や学校の支援体制が実を結んだ結果となった。
大学の建築学科に進む植原遼太さんは「土木を深く勉強していくので学んだことを自分の力にしたい」と話す。一方で合格者の中には建設産業とは違う道に進む生徒もいる。情報系に進学する漆原成人さんは「合格に向けてみんなで頑張った経験は貴重で別の分野でも生かしたい」と意気込んでいた。
担任の岡本博教諭は生徒の健闘をたたえ「後輩の良い見本になった。次は全員合格を目指したい」と話していた。合格を逃した4人も来年2月の試験に再挑戦する。