本別町は公共施設の設備更新に、リース手法を用いた一括省CO₂改修(バルクリース)事業を採用する。同事業は、リース事業者が複数の施設にCO₂削減が見込まれる設備やシステムを一括で購入、設置するもの。町内10施設で照明LED化やボイラ改修などを予定する。来年2月末までに導入調査を進めるほか、業務内容やリース事業者などを示した事業スキームを作成。2018年度にスキームで示したリース事業者が設備の設置を進め、町が事業者にリース料を支払う。
町内の公共施設にある照明のLED化は国の補助金のメニューの対象になっている施設で進めているほか、マイマイガ対策として単費で街路灯を更新しているが、半分程度の照明が未整備のまま。ボイラについても耐用年数の15年を迎えた設備が複数ある状態だ。
町は、バルクリースにより初期投資額が低減されるほか、省エネ設備の活用で従来より電気料や燃料代が削減され、削減費用がリース料より上回ることが期待できることから採用を決めた。環境省の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金を活用する考えで、設備購入費と工事費からなる導入事業費は1億2000万円弱を見込む。地域内で資金を循環させながら改修を進めるため、実際の工事は再委託などで地元業者を活用する方針だ。
事業の対象とするのは、健康管理センター、本別町体育館、本別町図書館、歴史民俗資料館、本別中央小、仙美里小、本別中、勇足中、ふれあい多目的アリーナ、本別町国民健康保険病院の10施設。LED改修は全施設、ボイラ改修は本別町図書館、歴史民俗資料館、本別中央小、本別中、仙美里小、勇足中、本別町国民健康保険病院を予定。本別町国民健康保険病院は空調や給湯の改修も含める。
町は18日から、導入調査などを担当する事業者を公募型プロポーザル方式で募集している。参加要件には官公庁の省エネルギーに関するコンサルタント業務の実績を求める。
参加申請は27日まで受け付け、提案書や関連資料の提出は29日まで。18年1月中旬までに事業者を決める見通しだ。プロポーザルの問い合わせや提出先は企画振興課企画・生涯学習担当、電話0156(22)8121。