釧路市は3日、北大通の新釧路道銀ビル3―7階に移転した釧路市中央図書館・釧路文学館の開館式典を開いた。釧路市出身の直木賞作家桜木紫乃さんらがテープカットし、新たな門出を祝った。
北海道建物(本社・札幌)が建設した新釧路道銀ビルは昨年10月に完成。規模はS造、10階、延べ1万1470m²で、1―2階に入る北海道銀行釧路支店が既に営業を開始している。
図書館・文学館は延べ5289m²を占め、約45万冊の蔵書を収容可能で、現在約31万冊ある。
記念式典で蝦名大也市長は「素晴らしい宝物ができた。きょうが100であれば、あすは110、120へと成長する図書館・文学館にしていきたい」とあいさつ。市議会の渡辺慶蔵議長は「地域と一体となり、釧路ならではの特長を持った図書館づくりを」と期待を込めた。
4階のティーンズルーム入り口前で開かれたテープカット後は一般開館がスタート。訪れた市民が真新しい館内の中で、お目当ての本を探し回っていた。(釧路)