「現駅見直し」「大東」2案に 北海道新幹線札幌駅ホーム

2018年02月10日 09時00分

 決定が遅れている北海道新幹線の札幌駅ホーム位置を巡り、道と札幌市、鉄道・運輸機構、JR北海道、国土交通省は9日、道庁本庁舎で調整会議を開いた。候補を認可案の輸送影響を改善した「認可見直し案」と東案を修正し、ホームをさらに東に延ばした「東案その2(大東案)」に絞り、3月末まで、いずれかを決めることとした。

 東案その2は、JR北海道がこの日、正式提案した。東案より東側にホームを延ばし創成川をまたぐ形で、新たに2本のホームを設置する内容。在来線からの列車中央までの距離は約210m。新幹線ホームと在来線は連絡橋で結び、直接行き来ができるようにして乗り換えの利便性を高めた。東案で課題のJRタワー改修を回避できるため、工事費はJRの試算で約625億円となる。

 現駅案(認可案)については、在来線運行への支障や快速エアポートの増発計画が困難になるという課題があったが、信号設備設置や発寒中央駅での待避線設置により解消できる見通しが立ち、「認可見直し案」として提示した。「認可見直し案」の工事費は約570億円を見込んでいる。

 会議では、従来から検討してきた3案の検討状況を報告した上で、「認可見直し案」と「東案その2」の2案で決定を急ぐことを確認した。

 昨年10月に提示した「地下案」は工事費が約1600億円、修正前の「東案」は約940億円と工事費高額になるため検討対象から除外する。

 今後、機構はJRから「東案その2」の精査に必要な資料の早急な提出を受けて、技術的観点からの確認と事業精査を行う考えを示した。


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