仮称おおたき義務教育学校を設立へ 校舎は大滝小を増改修

2018年02月27日 14時00分

 伊達市教育委員会は、2018年度末で大滝小と大滝中を閉校し、19年度に胆振管内初の義務教育学校となる仮称おおたき義務教育学校を開校する。校舎・屋体は大滝小の施設を活用。このうち校舎は、18年度に増改修して対応する。実施設計は菅設計企画で進めており、3月末に完了する見通しだ。

 大滝区優徳町90の11に位置する大滝小は児童数26人、大滝区大成町1にある大滝中は生徒数15人と小規模で、欠学年もある。今後も転出により子どもの減少が見込まれ、対応が求められている。だが、両校を廃止して伊達市街地の学校に統合した場合、間に壮瞥町を挟んだ飛び地合併のため通学に1時間はかかり、現実的な選択肢ではない。

 義務教育学校は、小・中9年間を共通課程とし学ぶ方式で、文部科学省が16年度に制度化した。道内では斜里町ウトロ、占冠村トマム、中標津町計根別の3カ所で設置例がある。

 市は児童・生徒の教育環境を考え、近隣にある両校を閉校して義務教育学校に移行する方針を固め、住民の合意も得ている。

 大滝小の敷地面積は、2万3038m²。校舎、屋体とも1995年の完成で規模は校舎がRC造、2階、延べ1640m²、屋体はS造、平屋、延べ840m²となっている。

 移行に当たり、校舎は延べ54m²を増築し、延べ390m²を改修する。具体的には1階の職員室を会議室、校長室を技術・美術室に転用し、職員室、校長室はホール部分に移設。タブレット教育への移行に合わせて2階のコンピューター室は廃止し、これまではなかった図書室を新設する。このほか、一部トイレの便器洋式化も予定。外構では、運動会などの行事開催に備えて、35台分の駐車場を造成する。

 市は18年度予算案に、増改築の工事費や協議会設立経費など合わせて9563万7000円を盛り込んでいる。


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