電子機器や産業用機械の設計などを手掛けるサンテクノ(本社・名古屋)の「函館R&Dセンター」開所式が2月28日、函館市産業支援センターで開かれた。函館発の自社製品開発に乗り出し、5、6年後をめどに30人規模の工場・事務所新設を目指す。
同社にとって愛知県外初の拠点で、昨年12月に開設。航空宇宙分野で培った技術力を生かし、公立はこだて未来大や函館高専などと連携し、AIを活用した水産関連の機器開発にも取り組む。
開所式で細江政司社長は、市との連携協定に基づき函館で毎年2、3人の新卒採用を継続すると説明。「函館の雇用創出に貢献し、企業や研究機関と連携してメイドイン函館の自社製品を作りたい」と展望を述べた。同社が進出を決めた背景にはワダエンジニアリング(本社・名古屋、和田伸夫社長)、ビックボイス(同・東京、佐々木治郎社長)の先進事例があってのこと。企業が企業を呼ぶという流れが続き、市内では2014年以降に約20社が拠点を設けている。