十勝総合局は13日、ホテル日航ノースランド帯広で建設業をテーマに女性活躍推進セミナーを開いた。管内の企業経営者やキャリアアップを目指す女性ら45人が参加。女性が働きやすい職場づくりやワークライフバランスの取り組み方を学んだ。

女性登用の先進事例について聞いた
2015年に同局が管内企業に実施したアンケートで女性活躍推進への取り組みが進んでいないと分かった。中でも遅れている建設業に着目し、企業の先進事例を通して管内の女性活躍推進につなげようと開催した。
最初に16年度東京都ライフワークバランス企業に認定された多賀建設(本社・東京)の小平英樹社長が講演。企業で取り組む女性活躍に向けたサポート体制や女性登用の課題について解説した。
続いて萩原建設工業(本社・帯広)の沢井育雄常務が女性技術者に目を向けた社内環境の改善事例を紹介。全社員を対象にアンケートを行い、就業規則や社内環境を見直した。現場には休憩室や化粧室といった女性専用施設を置き、育児や介護期間の短時間勤務などの制度を整えた。
最後に講演した2社の女性社員を迎えてクロストークを実施。女性が働きやすい職場にしていくため、ものが言いやすい環境づくりや女性社員に対する男性の意識改革の必要性が話題に上った。