札幌都心アクセス道路の詳細構造早急に検討 開発局

2018年04月19日 08時30分

 北海道開発局の和泉晶裕局長は18日、札幌第1合同庁舎で会見を開き、2018年度の施策を説明した。計画段階評価中の札幌都心アクセス道路に関しては詳細な構造を早急に検討する方針を表明。北広島市への誘致が決まった北海道日本ハムファイターズボールパーク(BP)とのアクセス道路整備について、交通量分析などで協力する考えも示した。

北広島市でのBP構想への協力も表明する和泉局長

 和泉局長は、18年度から計画段階評価に入った札幌都心アクセス道路について「開発局が主体となって詳細な構造とルートを検討する。あまり時間はなく、早急に進めたい」と述べ、引き続き市と道を含む検討会を活用する方針を明らかにした。同じく計画段階評価の道横断道網走線端野―高野間についてはルート案の意見集約を、尾幌―糸魚沢間に関してはルート検討や地域政策課題の分析推進を図るとした。

 北広島市のBP構想に対しては、3日に上野正三市長から交通改善要請を受けたことを報告。「5000台の駐車場を確保するとも聞くし、短時間に大量のアクセスが集中する可能性もある。交通に関する分析はわれわれの得意とするところ」と述べ、鉄道など他の交通機関も含めた総合的なアプローチによって関わる考えを示した。

 また、ポットホールなど舗装の劣化が顕著であることに触れ、「国賠請求が5倍に増えたと聞いている。打ち換えが必要な箇所の予算確保に努力し、舗装の長寿命化も考えたい」と対策を述べた。

 さらに、名寄など3つのモデル地区を対象に取り組む北海道型地域構造の保持・形成など北海道総合開発計画に基づく事業を推進すると説明。民族共生象徴空間の整備、i―Constructionなど生産性向上にも注力する。

 3月1、2日の暴風雪では、立ち往生から抜け出そうとしたトラックが反対車線に入り、交通をまひさせるケースもあったことから運輸関連団体への周知といった対応も検討。北海道命名150周年記念でインフラの歴史体験ツアーを企画していることも報告した。


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